「土佐本山コンパクトフォレスト構想」とは

日本最狭&最強の
拓かれた森に包まれて

四国の真ん中、土佐嶺北の本山町は、
日本最狭で日本最強の、誇りある中山間地域。

主要な生活・事業基盤は町の中央に集約されていてコンパクト、
交通網も整備されており、四国全域からのアクセスも良好です。

全国に誇れる林業の歴史も残っています。
昔から土佐の木材は品質が高く、特に嶺北地域の木材は重宝されました。
江戸時代に土佐藩が全国初の木材市場を大阪に開いた場所は、
本山町の白髪山の名前を取って白髪町と呼ばれたこともあるほどです。

先人が築き上げてきたこの地域・森林を、
今度は私たちが受け継いでいく番であり、
この本山町で、なないろに輝くような色鮮やかな森の姿を描いていきます。

全国にも類を見ない「根下がりヒノキ」が群生する天然の森、
先端的な技術と仕組みにより安定的な木材の収穫と生育を循環させる森、
きめ細やかな手作業と人の想いが込められた多様性を残した森、
地域で使われるエネルギーを備蓄する森に、
清らかな水資源や地域の景観美を提供する森。

日本で最もコンパクトな町と、なないろに輝く森林を、
多様な人と関わりながら拓いていきたい。

そして、この地域での豊かな暮らしを未来へと紡いでいきたい。

そんな想いを込めて、「土佐本山コンパクトフォレスト構想」を策定しました。

理念 -philosophy- なないろの森をつくり、多様性と可能性を

神聖の森

god white

神聖の森

god white

苔むす森に整然と数百年生き続ける珍しい根下がりヒノキ群落がある白髪山・八反奈路。人の介入による荒廃を最小限にして、守り伝えていく森

清流の森

pure blue

清流の森

pure blue

四国の水がめ、早明浦ダムから流れる吉野川に繋がる美しい支流。豊かでピュアな水資源を育むための美しい森

継承の森

deep green

継承の森

deep green

自由度の高い1つのライフスタイルの選択肢として小規模・ミニマムで多様な林業を生業に。自然の力を活かし、次世代に渡す人が共存する森

更新の森

light green

更新の森

light green

地域の産業基盤を固める大規模・ダイナミックな林業。先人が繋いできた森を伐って植えて育てる、確かな人の技をもって確立する森

恩恵の森

gold yellow

恩恵の森

gold yellow

住まい、暮らしに寄り添った広葉樹や竹林の活かし方を模索。地域の象徴である棚田とも合わせた美しい里山・景観の森

燃料の森

fire orange

燃料の森

fire orange

木質バイオマスエネルギーを生み出し、供給できる森と仕組みづくり。生活基盤を支える重要なエネルギーを備蓄する森

童心の森

heart pink

童心の森

heart pink

自然に触れ、遊び・学び尽くすためのワクワクする森林活用。老若男女誰もが知的好奇心と体力を高められる教育・遊戯の森

大切にする価値観・約束・方針・使命

価値観 -values-

“めぐみ、なごみ、おしえ、そなえ”で、
きらきら七色に輝くライフスタイルを。

4つの合言葉
めぐみ
豊富な森林資源の恩恵を受け、地域の軸となる産業が生まれ、山で育った樹木が形を変えて暮らしの中へ溶け込み、山々と棚田が織り成す四季折々の景色を楽しみます。
きれいな空気と水が近くにある最上の悦びを、地域の大切な資産として未来に繋いでいきます。
なごみ
吉野川の支流には青さが一際輝く清流が流れ、一足伸ばした先に広がる棚田では、里の気持ち良い風が全身に吹き抜けます。さらに山を登れば樹齢数百年の巨木や美しい草花が出迎えてくれます。織り成す自然を大事に守りながら、日々存分に味わえる癒やしの時を生み出します。
おしえ
数十年、数百年単位という長い時間軸で生きる森は人間の先生として多くのことを教えてくれます。誰もが童心に返り学び、子どもたちは存分に遊びながらたくましく育つことのできる多様な自然の教材を十分に活かしていきます。
そなえ
自分たちの生活の基盤となるものは、なるべく自分達の手が直接届く地域の中で備えていきたい。コンパクトに施設がまとまっている本山町の街を囲む森がいざという時の倉庫のような働きをし、常にライフラインが途絶えることのない強さをもつ森を作っていきます。

約束 -promise-

共存する世界観(循環型社会)をつくる。

針葉樹も広葉樹も、
小規模も大規模も、
新技術も旧技術も、
経済発展も環境保全も。

2つの対象的な物事が対立するのではなく共存する世界観を生み出し、
町ぐるみで循環型社会を実現していきます。


方針 -policy-

顔の見える関係、理念共感型の仲間たちで、
地域参画型の活動を展開する。

ビジョン・理念に共感する仲間と共に、
皆の強みを活かした活動で、
皆を巻き込みながら進む。

そして、2人から3人、4人…と共に進む顔の見える仲間を増やしながら
活動を展開していきます。


果たすべき使命 -mission-

日本で最狭の地域に、最強の森を後世へ。

  • 大規模林業と小規模林業が支え合う林業構造を作ることで、持続的な林業を実現する
  • 川と棚田と森林が調和する心地の良い風景を創る
  • 様々な森の恵みを享受するために、多様な森づくりを進める
  • 森林をベースとして連携を強め、森林の新たな価値を生み出す
  • 歴史ある森林資源と技術を次世代へ繋いでいく
  • 森林を身近に感じられるように、豊かな森林の価値と魅力を広く伝える
  • 町の自然資源を守り、活かすための環境を整える
  • 定期的な計画の見直しを行い、時代変化に対応する

基本施策

基本施策を7つのテーマに分け、それぞれのテーマにおいて具体的な施策内容(計25個の施策)を設定しています。

基本施策概要図

組織・メンバー紹介

なないろの森推進委員会

  • 本山町森林組合 専務理事
  • 有限会社川井木材 代表取締役
  • 山番有限責任事業組合 代表
  • 本山町林業研究会 会長
  • レイホク木材工業協同組合 代表理事
  • ばうむ合同会社 代表社員
  • ヤドリギ 代表
  • 嶺北林業振興事務所 所長
  • 嶺北森林管理署 署長
  • 本山町商工会 会長
  • 本山町観光協会 会長
  • 嶺北高校
  • 本山町長
  • 本山町まちづくり推進課 課長
組織メンバー集合写真
コンパクトフォレスト構想はなないろの森推進委員会とワーキンググループが一体となって基本施策の推進を実行する