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吉野小学校5・6年生が白髪山登山を行いました

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6月6日(金)、吉野小学校の5、6年生5名が、町内にある白髪山への登山を実施しました。今年度、吉野小学校では、白髪山についての学習を進めており、今回の登山はその一環として行われました。

白髪山の魅力

白髪山は、本山町北部に位置する天然のヒノキ林が広がる自然豊かな山です。特に、「根下がりヒノキ」と呼ばれる根が浮き上がった形状のヒノキは非常に特徴的で、こうしたヒノキが群生している森林は全国的にも非常に珍しいです。そのため、白髪山の中腹に位置する八反奈路と呼ばれるエリアは、高知県の天然記念物に指定されています。

また自然の豊かさだけでなく、町の歴史においても重要な存在です。白髪山のヒノキの材質が大変優れていたため、江戸時代にはこれを伐り出し大阪に売ることで、土佐藩の財政を救ったといわれています。

その他、日本で最初の保護林に指定(大正2年)されたり、平成29年には林業遺産に指定されたりするなど、町の歴史資源としても大変重要な存在です。

また、土佐本山コンパクトフォレスト構想においてもなないろの森のひとつ「神聖の森」としても位置付けています。

本山町の白髪山

白髪山から流れる汗見川の下流に位置している吉野小学校の5,6年生は総合的な学習の時間で白髪山について調べることにしました。1学期のはじめに、汗見川や白髪山に詳しい本山町教育委員会の大西教育長に授業をしていただいたところ、実際に山を見に行きたいという声があがったので、今回の登山を行うことになりました。

発見と感動の登山

今回の登山は、前回からに引き続いて大西教育長が登山ガイドを務めました。子どもたちは、教育長の説明に熱心に耳を傾けながら、山道を登りました。

登山中、子どもたちは白髪山のシンボルである根下がりヒノキを実際に見ることができました。ここでは根下がりヒノキができあがるプロセスが解説されました。写真でしか見たことのなかった根下がりヒノキの実物を見て、子どもたちも感動の声をあげていました。

さらに、白髪山の名物であるシャクナゲの花も見ることができました。シーズン的には終わりなのですが、まだ咲き残っているものがあり、白髪山の自然の豊かさを感じることができました。

当日は天気も良く、山頂からは素晴らしい展望を楽しむことができました。本山町の建物や早明浦ダムのダム湖を見て、ここまで登って来たんだと感動していました。

山頂で昼食を食べて下山です。

山頂から出る時には、「バイバイ白髪山~!」と声をかけていて、白髪山への親近感がより一層高まっている様子でした。

約4時間の行程をしっかりと歩ききった子どもたちは、達成感に満ちた表情を見せていました。

今後の学習が楽しみ

今回の登山は、子どもたちにとって白髪山の自然と歴史に触れるかけがえのない機会となりました。今後も吉野小学校では、白髪山についての調べ学習が進められていく予定です。今後の学習がとても楽しみになりました。